んで、まだ数冊読んだだけですが、なんとなく西村京太郎作品の特色が見えてきたような気がします(いや、本当にまだ数冊読んだだけなんですが)。
不可解な犯行が起きて、地道な調査で徐々にそれが明らかになり、犯人を特定できるだけの情報が集まったところで話は終わる、という感じ。
他の名探偵が登場するような推理小説のように、真っ暗だった部屋の電気をいきなりつけて全景が一度に目に飛び込んでくる、というより、1つ1つの情報をジグソーパズルみたいにはめこんでいくかのような見せ方なので中盤くらいにはもうほとんど犯人も動機も分かっている状態。あとは、すでに分かっているそれらの裏づけをとるため、ピースの隙間を埋めていく作業が続く。
なので「あ! なるほど、そうだったのか! やられた!」という瞬間がありません。驚かせるのではなく、知らせる、という感じです。ラストもクライマックスシーンが待ってるわけでもなく、犯人も事件のあらましも分かった時点で話は終了で、黒幕が全てを観念する段階までは描かれません。
起伏に欠けるというか、淡々としているというか……社会派ミステリっていうんですかね、こういうの。サスペンスはあるけどスリルがない、というか……「調査」と「推理」はあるけど「冒険」がないです。そのせいでいまいち感情を揺さぶられることもなく、感動を覚えることもなく、逆に読んでて疲れたりつらかったりってこともないのかも。
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