「旅の仲間」が4冊(
「二つの塔」が3冊(
「王の帰還」が2冊(上、下)
なかなか塔が出てこないけど、面白い。
ここまでイマイチ脚光の当たらなかったホビット2人組、ピピンとメリーが大活躍(?)する巻だった。オークたちに捕らえられても悲観することなく、賢く立ち回り脱出。本当に「へこたれる」ということを知らない種族だな、ホビットは。
一方、アラゴルン、レゴラス、ギムリの異種族トリオが、いい味出してる。3人の掛け合いも楽しいし、馬に対する態度や、エルフの奥方様をあしざまに言われたときの反応などなど、三者三様。ただアラゴルンとレゴラスは見せ場が多いのに、なかなかギムリの見せ場が回ってこないのがさみしい。
見せ場といえば、指輪物語読んでると、D&Dの各種族ボーナスの意味が本当によく分かる。エルフは視認判定、ドワーフは石造りの知識、ホビットは恐怖への抵抗、などなど。やっぱりファンタジーを語るには、まず指輪物語を通してから、なんだな、とあらためて思い知った。これが全てではないけれど、基礎であり土台であることは間違いないんだな。
生きているだろう、生きているだろう、と思いつつも、やはりガンダルフが再登場したときは、なんとも心強いことこの上なかった。もう大丈夫だ、って思えた。
やっぱり指輪は原典なんですよー。
ってか、本当に「原典」であり「原点」だよね、指輪物語。ロードス島戦記も、ウィローも、ソードワールドも「影響を受ける、受けない」というレベルでなくて「指輪物語という世界が生み出した枠から外れないように」描かれている気がする。